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CakeLab 金野シェフにきく

CakeLab 金野シェフにきく

特集として最初にCakeLabの金野周太朗シェフに登場いただきます。
昨年、イベント関連でCakeLabそして金野シェフを知ってから何度もお目にかかっており、最初のヒトに、と。

オープンして1年が過ぎました。いかがですか?

相模原にはそれぞれ工夫を凝らしたスイーツの名店が多いところですが、いろいろな偶然が重なって、ここにお店を開きました。まず感じたのは、そしてありがたいと思うのは「あたたかさ」です。

オープンしてまもなく、ご近所に住まわれている年配の女性(おばあちゃま)がいらして「若い人が頑張って開いたお店を応援したい」と、多くのお友達やお知り合いにお店を紹介していただき「〇〇さんに聞いて来た」と仰る方がたくさん来られました。こういった地域の方の口コミの形でお店を知っていただくことができました。

最近ではこの商店街の方とコラボする形でケーキを召し上がっていただく場所もできました。

金野シェフのこれまでのキャリア、そもそもシェフになったのは?

一番の理由は、子供の頃から美味しいもの、それも甘いものが好きだったので、それを作るヒトになりたいと。そこで札幌の製菓専門学校に入りました。

学校を出てから、いろいろなお店で修行です。その中で同じ札幌にある名店「フィリア」の渡邊 俊一さんの元で働くことができ、そこで、ケーキ作りの基本からスイーツのコンクールへの取り組み方に至るまで、実践的な、様々なことを学べました。渡邊 俊一さんは私にとって師匠となります。

その後、後進の指導のために仙台へ行きました。実は奥さんとはここで知り合いました。

東京に出て、レストラン、ウェデイングなどを展開する会社に入り、いろいろなスイーツを作りました。仕事をしてゆくなかで、会社という組織では自分の考えるスイーツを作るには限界があると思うようになりました。の

限界ですか…

会社ということで労働時間という厳しい制約があります。それは当然なのですが、自分にとって労働時間という枠にしばられずに美味しいスイーツ造りをしたいという気持ちが強くなり、会社という組織から離れることにしました。そんな経緯があって、今このCakeLabという場で思う存分にケーキ造りに取り組んでいます。

実際にお店としてスイーツをお出しするにあたっては、職人の視線、つまり提供側ではなく、来店されるお客様側にたってものごとを考えるように努めています。そのためには「接客」がとても大事です。

「接客」というと、すぐマニュアルで、とかになるんですが、ヒトとヒトとのつながり、コミュニケーションが基本です。来店されたお客様はどういったことを望んでいるのかをしっかりと掴むことです。このことは一緒に働いてくれている厨房のスタッフにも厳しく伝えています。亜紗子さん(奥様のこと)はお客様と上手に接してくれているので大変ありがたいですね。

スイーツとして、美味しいということは当然のこととして、その見た目、飾りの美しさにも重きを置いています。百人いたら一人、千人いたら十人…というように自分のつくるスイーツを好きになってくれれば良い、と考えています。

奥様によると
そこまでしなくても、と思うような細部までこだわったり、休みの日でも、スイーツに関する本を読んだしている、とのこと。

今後は?

オープンして1年経ちましたが、ここまでにできなかったことをできるようにしたいと思います。そして地域の方にとって、より使いやすいお店になるように頑張ります。

では最後になりますが、金野さんにとってのスイーツ造りとはなんでしょうか?

天職です。
自分のことを表現できるもの。
生まれ変わっても同じ仕事をしたいです。

インタビュー取材を終えて

より美味しいスイーツを目指す金野さんの意気込み、情熱を感じました。 それは表立って激しいというのではなく、内に秘めて静かに燃えるという感じです。休日には新たな食材探しに生産者を訪問したりで、今後の発展が楽しみです。 何度かお店に通っていますが、いつも対応してくださるのが奥様。金野さんをさりげなくサポートされる様子を見ると、金野さんにとって、そしてお店にとって奥様の存在が大きいものであると思われます。